2010年9月8日水曜日

Sour Grapes (1998)

<紹介>
サインフェルドやCurb Your Enthusiasmのクリエイターである、ラリー・デイヴィッド監督作品。本人も認めている通り、世間での評価は"失敗作"だが、これがなかなかおもしろい。お金をめぐる親友同士のトラブルを、Curbやサインフェルドでお馴染みの細かな心理描写と機知に富んだ会話で上手くまとめている。

<評価>
・役者  ★★★
Craig Bierkoは今一つマイナーだがいい役者だ。仮想現実SFで人気の"13F"の主役もこの人。)
・演出  ★★★
(良くも悪くもテレビ向き。映画的な華やかさがないとも言えるが、逆に言えば無駄な要素がなくコメディ純度が高い。ウディ・アレンに憧れるラリーとしては自分の作品の出来にガッカリしたようだが、アニー・ホール以前のウディ・アレン作品と比べたらずっと面白いし、笑いの総合力ではウディ・アレンを凌ぐ人だと思うので、是非また映画を撮って欲しい。)
・脚本  ★★★★
(Curbで存分に発揮される、ラリーのかゆいところに手が届く笑いのセンスはここでも健在。この人はオチのつけ方も本当に巧い。)
・印象的なシーン
(特になし。)
・マイナス点
(絵が安っぽい。)   

総合: 7点
(地味だが純度の高いコメディ。)

Larry David Sour Grapes

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